ゴジラ-1.0

今ごろ 今さら

ゴジラ-1.0 」である。

イオンシネマのギフト券の有効期限が今月末なので慌てて見たい映画をさがしたら、ちょうどやっていたので ラッキーと観にいく。

鑑賞券に特大のポップコーンも飲み物もついていたので これまたラッキー!

実は、わたしの映画館デビューはゴジラなのだ。第一作目かなぁ。とにかく怖くて怖くて

連れて来てくれた人の膝に突っ伏して 全く観られなかった。

大人になってから見たゴジラ

その凄まじい破壊力に畏怖すら感じた。

今回のゴジラはどこか人間くさく

ストーリーも日本映画らしいというか 

内面の葛藤にピントがあっていて

ゴジラを倒すことが、自分のアイデンティティをとりもどすことに繋がっていたり

ゴジラはひとが産み出すのかと納得。

ゴジラはいつも人が闘うべき何かの象徴なのかもしれない。

f:id:donmairiki:20240424063522j:image

藤岡 陽子『きのうのオレンジ』

f:id:donmairiki:20240322094259j:image

図書館で2カ月程待って借りた本。2週間の貸出期間を延長できなかったのは、次の予約者がいたから。やはり人気なんだ。だが自分が何故この本を読みたいと思ったのか忘れてしまっていた。なんでや?題名の意味すらよく理解できないまま、?マークばかりで読み進む。鬱陶しくすら思える描写に戸惑いつつ、結局は一気に読んでしまった。最後はもう涙涙なみだ。そして、ああつぎに生まれ変わったら、こんな人になりたい、こんな人生を送りたいと思った。いや、今からでも遅くはないんだけれど。丁寧な描写のおかげで場面映像すらくっきりと浮かぶ本だ。

田崎真也 「言葉にして伝える技術――ソムリエの表現力(祥伝社新書214)

f:id:donmairiki:20240312100145j:image

テレビ番組でも漫画でもグルメ番組は大好き

FBやインスタでも食べたものを投稿している

なのに自分の表現の拙さに いつも愕然とする。

美味しい!をどうことばで伝えたらいいのか

味を言葉にすることの難しさ

この本の冒頭で 田崎真也さんは まず味を伝えていると思われる言葉に 徹底的にダメ出しする。

ソムリエならではの味わい方をしめしつ

味の表し方について語っていく。

 

視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚の五感で味わうというが、見えないこともある。

 

伝えることは ことばを知ること 正確に使うこと いつも大切にしたい。

 

「ずっとそこにいるつもり?」 古矢永 塔子

f:id:donmairiki:20240307160512j:image

何故この本を買ってまで読もうとしたのか

忘れてしまったのだが

退職をきっかけに ふたたび手に取ることとなった。

 

作者自身がエッセイの中で紹介しているので
引用させていただく。

「映画宣伝会社で働く女性とその夫、姑を軸に展開する「あなたのママじゃない」。進路に悩む大学生が主人公の「BE MYBABY」。売れない漫画家がかつて仲なか違たがいした相棒と再会する「デイドリームビリーバー」。イヤイヤ期の娘との関係に悩む主婦が久しぶりに里帰りする「ビターマーブルチョコレート」。異質な転校生に戸惑う高校教師を描いた「まだあの場所にいる」。年齢も職業も様々な主人公たちは、今いる場所に悩みながらも必死に、一歩前に踏み出そうとする――だけではなく、前述したとおり五編ともに、最後まで読むと新しい物語が浮び上がるような仕掛けになっている。」

 

どんでん返し短編小説 5編

「騙されまいと思って読み始めたのに、やられました」

わけではなく

私の場合

「たんにまんまと騙されてしまった」

というしかない。

ああ、そういうことだったのかと

すっきりとはいかないまでも

上手く丸め込まれてしまうのだ。

なかなか、面白い。

 

「成瀬は天下を取りに行く」「成瀬は信じた。道を行く」

f:id:donmairiki:20240222153859p:image

f:id:donmairiki:20240222153911p:image

f:id:donmairiki:20240222153916p:image

 

主人公の成瀬あかりもさることながら、 

成瀬と関わる人物たちが非常に魅力的だと思う

成瀬の幼なじみ、最高の理解者そしてゼゼカラの相方、島崎みゆき。 

成瀬を敬遠する、同じクラスの大貫かえで。

成瀬に一目惚れする広島の高校のカルタ部、西浦航一郎。

ときめきっ子てあり、成瀬の後輩、将来が不安になるほどの成瀬ガチの小学生、北川みらい。

成瀬とともにびわ湖大津観光大使を務める、撮り鉄女子、篠原かれん。

同じ京大受験生の城山友樹も、呉間夫婦も

みんなみんな最高だ。


成瀬あかりに出逢って
自分のやりたいことを
ぶれることなくやっていくと決める登場人物たちが頼もしい。

 

何になるかより 何をするかが大事なら

成瀬、今度は何する?

モネ 連作の情景 大阪中之島美術館

f:id:donmairiki:20240219115853j:image
f:id:donmairiki:20240219115850j:image

 

きっとモネファンには

世界中の老若男女がいるに違いない

晴れた日も雨の日も

春も夏も秋も冬も

そして1日の夜以外のどんな時間であっても

陽の光さえ存在すれば

モネはあの優しい光に包まれた絵を描く

連作として時さえもキャンパスに描いていく

本当にどの作品も優しくて暖かくて

心地の良い世界

この展覧会のキャッチコピーにある

ことばそのものの展覧会でした。

「あなたはモネに包まれる」

f:id:donmairiki:20240219115740j:image
f:id:donmairiki:20240219115728j:image
f:id:donmairiki:20240219115734j:image
f:id:donmairiki:20240219115755j:image
f:id:donmairiki:20240219115801j:image
f:id:donmairiki:20240219115738j:image
f:id:donmairiki:20240219115731j:image
f:id:donmairiki:20240219115749j:image
f:id:donmairiki:20240219115743j:image
f:id:donmairiki:20240219115746j:image
f:id:donmairiki:20240219115752j:image
f:id:donmairiki:20240219115805j:image
f:id:donmairiki:20240219115758j:image

f:id:donmairiki:20240219115936j:image
f:id:donmairiki:20240219115939j:image

 

川上 徹也 「仕事で大切なことはすべて尼崎の小さな本屋で学んだ」

f:id:donmairiki:20240218144600j:image

 

先日 明石高専で開催された

「シネマフューチャーセッション:映画『まちの本屋』に参加させていただいた時に 小林由美子さんから直接買った本。

読み出したら一気に読んでしまった。

よくある啓発本かと思ったら なんのなんの ドキュメンタリーさながらの実録エピソードの数々。

感動している場合じゃない!

反省している場合でもない!

ちゃんとせなあかん!!

やるぞー

と決意させてくれる本でした。

 

 

仕事に対する姿勢は 人生に対する姿勢なのだ

言葉にすれば難しいことは何もないけれど

実践することはできそうでできないことばかりだ。しかし それを貫き通す人がいる。

コバショ バンザイ!